こんにちは!株式会社KNOCKの鈴木です!
今回は動画が出来上がるまでのフローについてお伝えしていきます。
この記事は、
- これから動画関係のお仕事をされる方
- 動画制作に興味がある方
- 仕事でいきなり動画を作ることになった方…など、
初めて動画制作に関わる方へ、少しでも参考になったら嬉しいなぁと思って書きました!
どういった流れで一つの動画が出来上がるのか、リアルな現場でのお話を交えて書いていきますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです♪
まずはじめに、動画が出来上がるまでの流れをイメージしてみてください。
覚えてしまうとラクです!
クライアント様へ出来上がった動画をお届け(納品)するまでの過程は大きく分けると6段階あります。
- ヒアリング
- 企画
- 撮影前準備
- 撮影
- 編集
- 納品
この6段階の項目1つずつを詳しくご説明するのはもちろん、私の失敗エピソードも織り交ぜてお伝えしていきます!
「迷惑をかけてしまう」という不安な気持ちから失敗を恐れてビビり、おどおど…更に失敗を繰り返す…。
失敗談を語り出したら止まらないかもしれません。(笑)
そのくらい私は失敗ループに何度もハマってきました。
この経験が皆さんのお役に立つと思えば少し報われる気がするので、是非私の失敗を活かしていただきたいです!!!
それでは、⑴からはじめます!
⑴ ヒアリング
まずは、お客さまの動画制作に関するお悩みや、解決したいビジネス上の課題をお聞きします。その課題の解決に有効と思われる動画の方向性やアイデアについて、じっくり話していきましょう。効果を重視した企画提案がポイントです。
【鈴木のone point!】
◯この場合、直接クライアントのところへ訪問しヒアリングすることをオススメします!
(熱量や言葉のニュアンスを直接受け取れるため!お会いして詳細をヒアリングすることでクライアントがイメージする動画へ近づけられる近道でもあります。)
電話やメールでご依頼を受けた場合…
◯いただける情報をお聞きし、概要をまとめて社内共有。
その後、ズレがないかを擦り合わせる+細かな情報をヒアリングする別の機会を設けるのがベターです!
⑵ 企画
ヒアリングさせていただいた内容に合わせて、まずはコンセプトや大まかなストーリー、概算お見積りなどを盛り込んだ提案書を用意。
動画の方向性を決めていきます。
修正の必要があればクライアントが納得してくれるまで提案していきましょう。
1人でアイデアを出すのではなく、社内でチームを組み、多角的なアプローチでアイデアを出していきます。
【鈴木のone point!】
◯動画を制作していく上で、企画を決めるこのタームが一番重要です!!!
企画は制作物の軸となる最重要要素でもあり、ここでクライアントとズレが生じてしまうとどれだけ綺麗な動画だろうと、出来上がりが良かろうと、それはただ制作陣の満足感を得るためだけの動画になりかねません。なので、この企画決めの段階は時間をかけてでもクライアントと細かな確認を取りながら進めていくのがベストです。
◯また、企画は大きく分けて2段階と思っておくといいでしょう!
素案提案→(素案から絞られた企画案をブラッシュアップ)→企画提案
ヒアリングした内容から大きなズレが生まれないように、方向性を絞っていくための素案をいくつかクライアント様へ提案します。
なので、この段階でヒアリングした内容は○○だったから絶対コレでしょ!という決め打ちで提案するのはとても危険ですのでご注意を・・・!
これは会社や提案する方にもよるとは思いますが、
一つ例として、実際に私が同席した「とある素案ご提案シーン」を載せておきますので、イメージしながら読んでみてください!
2019年○月×日(△曜日)15時〜
訪問先:○○株式会社様
開始10分前に訪問先近くへ集合。
代理店様2名、KNOCK2名の4名で訪問。
ヒアリングの際に訪問していれば顔合わせするのは二度目なので、世間話を軽く挟みながらスタートです!
まずは、前回のヒアリングから今日に至る経緯をサラッとおさらいします。
(人間の記憶力はもって数十分です。また、そんなこと言ってましたっけ?!と、後々ズレが起こらないようにする布石でもあります!)
その場にいる方々の記憶を掘り起こしましょう!
その際に、クライアントが一番推したい点やここだけは譲れないという重要ポイントやキーワードがあれば言ってあげると尚良いですね!
今回の素案は10企画ほど!
プレゼンの仕方は提案者によって様々ですよね。
推したい企画を始めにもってくるパターンもあれば、最後に力を込めてプレゼンするタイプのパターンと色々!ですので、プレゼン部分は割愛させていただきますね。
素案はクライアントのイメージに寄せつつも、
- 見慣れたよくある流れのストーリーもの
- 奇を衒うもの
- 一癖ある他社との差別化を測るもの
と、大きく分けて3種ほど。
こちらからパターンの異なる企画素案を10個提案。
素案がありすぎてもクライアントが困ってしまう、少なすぎても期待感や信用が薄まってしまう・・・。
難しいところですよね!絶対にこの数が良いというのはありませんが、クライアント様へ熱量や会社自体をアピールできる場でもあるので、このプレゼンは大事にしたいですね!!
この場でプレゼンする人も重要ですが、もう1つ大事な役割があります!
プレゼンを聞いているクライアント様の顔色であったり、ポロっと溢れる本音を聞き逃さないサポート役も重要です!
(ここだけの話・・・)
代表の加藤はプレゼンのパフォーマンス力に定評があり、隣で聞いている私はついつい聞き入ってしまうのです。プレゼン内容はその都度異なりますが、何度も隣で聞いているのに、毎回クライアント並みにワクワクしています!ついつい聞き入ってしまうので、メモを取るのも必死です。(笑)
ワクワク感が顔に出てしまうので隣でカタカタとキーボードを打ちながら表情はニコニコというより「にやにや」しているかもしれません・・・。
あれ…書きながら情景を思い浮かべてみたら私、すごく怪しい人ですね。(笑)
そうこうしている間に「素案ご提案」は終了です!
その場で、クライアントから「この企画がいい!」という声をいただける場合と、迷ってここでは決められないので社内で決めますという場合がありますので、どちらでも対応してあげられるとクライアント想いかなと思います!!
簡単に言えば、「素案ご提案」はいくつかの企画をプレゼンしに行くという感じですね!
⑶ 撮影前準備
絵コンテ、制作陣を構成
企画にOKをいただけたら、実際に撮影するストーリーの絵コンテ、撮影企画書(キャスト、スタッフ、スタジオ、撮影スケジュールなど)と、正式なお見積もりを提案していきます。
キャストはもちろん、裏方のスタッフ含め厳選した撮影陣を構成することで良い雰囲気の現場にも繋がります。
【鈴木のone point!】
撮影前準備は必要不可欠です!!!
◯企画のOKがいただけたら、撮影スタジオや屋外撮影の場合、ロケハンをします。(ロケハンとは…詳しくは用語集をまとめた記事がありますのでご覧ください!)
そして、同時進行で動画の設計図とも呼ばれる絵コンテを作成します。(絵コンテとは…こちらをどうぞ!)
絵コンテにロケハン時の写真や撮影想定場所の状況を記載し反映できたら最高です!!
ロケハンしていない方からしたら、そこは初めて行く場所ですからね。撮影スタジオの場合、写真にはこの備品が写っていたのに行ってみたら無い!なんてことも実際にあり得ますのでご注意を!!!
◯これは何事にも言えるかもしれませんが、全て1人でやろうとは思わない方が良いです。
撮影の規模にもよりますが、手分けし数名で確認しながら準備作業を進めるのが確実です。
キャスト、スタッフの手配以外に何を準備しなければいけないのか、また、前日に行う作業も記載しておきます!
〜必要な準備〜
・衣装の手配
(キャスト起用+衣装が必要な場合…衣装レンタルや購入する際にはキャストのスリーサイズや足のサイズなどの”最新情報”をいただいてから手配を進めることをオススメします!)
・撮影に必要な装飾備品の購入や手配
(撮影規模や内容によりますが、現場やスタジオに設置されているものを使用するパターンもあります。なければ現場作りのために手配を進める必要があります。)
・仕出しの購入や手配
(スタジオや屋外撮影の場合、配達可能な近くのお弁当屋などリサーチして手配することをオススメします!撮影によっては、お弁当ではなく軽食を買って配布するパターンもあります。)
・必要機材、備品の確認
(念には念を!カメラも消耗品のひとつです。いきなり故障することも無きにしも非ず。ということで、予備カメラや予備バッテリーを備えておくことが必要です!)
<<前日>>
・現場の人数+予備分の企画書を印刷(絵コンテ、香盤表入り)
→前日のギリギリまで企画修正が入ることもあるので、前日に印刷するのが無難かと思います‼︎
⑷ 撮影
撮影当日
まずはご挨拶から。当日はクオリティを追求していくはもちろん、最後まで現場にいる方が気持ちよく過ごせるように皆さんへの配慮を欠かさないことがポイントです!有り難いことに KNOCKの撮影現場は楽しいと評判です。
必要以上にピリついた空気で撮影を行っても、各々最高のパフォーマンスが発揮できないので現場の空気は非常に大切ですし、繊細です。 撮影中はクライアント様と細やかなコミュニケーションを取って随時必要な箇所ではチェックを行い、最終的なクオリティへつなげていきます。
【鈴木のone point!】
◯撮影現場では想定していなかったことが起こり得ると思っておいた方がいいです!
プレッシャーを与えているわけではないですが、その心持の方が何か起こった時、冷静に判断できると思います。この「冷静さ」はかなり重要ですし、必要です!
◯現場は動きすぎくらいが丁度いい
緊張感や現場独特の空気感はあるかもしれませんが、それを感じているのは自分だけではありません。
主役のキャストさんが緊張している場合もあります!
そんな時に制作陣も緊張していたらどうでしょうか?緊張のドキドキ感は伝わりますので、そんな時は笑顔でコミュニケーションを取ってみてください!!相手の表情が少しでも和らいだら自分に拍手してあげてくださいね♪
⑸ 編集
撮影した素材を使い、提案内容を一番理解しているディレクターが責任をもってオフライン編集(素材をおおよそつなぎ合わせた状態まで編集すること)を行い、編集マンに渡してBGMやテロップの追加、色調整など、演出や仕上げを行っていきます。編集した動画をクライアント様にご確認いただき、ご指摘のあった点を修正。完成へ近づけていきます。
細部までしっかりとこだわり、納得いただけるクオリティまで高めていきます。
【鈴木のone point!】
動画は全体の色味であったり、音によってかなり雰囲気が変わります!
これは色んな動画を見ていくとわかります。私もはじめは全くわかりませんでしたが、違和感を感じるようになりました!不思議ですが、面白いことに感じ方が変わってくるのです!!
⑹ 納品
最終OKがいただけたらデータにて納品です。クライアントによって納品するデータの仕様が異なりますので、確認が必要です。納品したら動画の制作は完了となります。
お疲れ様でした!
【鈴木のone point!】
動画の用途はご依頼いただいたものによって変わるとは思いますが、例えば制作した動画が世に出て、多くの方の目に触れる瞬間に立ち会えた時、それは感動ものです。また、電車内のモニターやサイネージと呼ばれる大きなモニターで動画を見た時はたまらなく嬉しいです!動画を見ている時は、企画提案・ロケハン・撮影現場・納品までの編集期間を思い出します。
まとめ
ここまでが一つの動画が出来上がるまでの流れになります!いかがでしたでしょうか?
ひとつひとつの動画は皆さんがイメージされているよりも、かなりの人数が稼働し企画から納品まで関わっています。何気なく見ている動画の背景を感じていただけると、また違った見え方になるのではないでしょうか。
実際に起こりうることはクライアント様や現場の状況にもよりますし、絶対がないのでこれはあくまで一例として参考にしていただけると幸いです!
少しでも皆さまのお役に立てるような記事を随時、更新していきます。
これが聞きたい!知りたい!という内容がありましたらお気軽にお問い合わせください。