こんにちは、株式会社KNOCK動画マーケティング部です。
今回は、インフルエンサーマーケティングについて、 動画マーケティング部が紹介します。
- インフルエンサーマーケティングについてよくわからない
- 費用感や実際のオペレーションが不明瞭でつかめない
という方は是非ご覧ください。
株式会社KNOCKでは、累計登録者数350万人越え、月間視聴回数1億回以上の実績を有するインフルエンサーと、YouTubeを通して成果を挙げたいという企業様とのタイアップ案件の支援を行っております。
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目次
インフルエンサーマーケティングとは
インフルエンサーマーケティングとは、SNSでフォロワーに対する影響力を持つ人(=インフルエンサー)に商品やサービスをPRしてもらい、消費者の購買プロセスに影響を与えるマーケティング手法を指します。
SNSが発達し身近になったからこそ有効性が高まるマーケティング手法で、そのメリットなどについては後ほど詳細に解説します。
その前に、ここではインフルエンサーマーケティングの市場規模、そしてインフルエンサーとその活躍の場であるSNSについて簡単に解説します。
インフルエンサーマーケティングの市場規模
以下はサイバーバズ/デジタルインファクトが調査した2018年から2025年までのインフル円サーマーケティングの市場規模の変遷です。
参考:【市場動向調査】2020年のソーシャルメディアマーケティング市場は5,519億円、前年比107%の見通し。2025年には2020年比約2倍、1兆1,171億円規模に。
こちらのグラフから、2018年から2020年までの過去3年間、インフルエンサーマーケティングの市場規模は堅調に推移しており、今後もこの傾向は続くことが見て取れます。
実際に、市場規模が2025年には2021年の1.7倍にも及ぶ規模まで成長することが予測されています。
この背景には、昨今のオンラインを活用したマーケティングの潮流やコロナ禍によるSNS(インフルエンサー)の躍進、さらにはSNSが消費者の購買行動に与える影響の度合いなどが考えられます。
では、インフルエンサーとはそもそもどのような人を指すのでしょうか?
続いて、インフルエンサーについて簡単に解説します。
インフルエンサーとは
インフルエンサーとは、SNS上の活動などを通してフォロワーの感情、行動に対して影響力を持つ人物を指します。
例えばYouTuberが最たる例で、YouTuberが動画で紹介した商品の在庫が数日で売り切れてしまった、という事例もあります。
つまり、インフルエンサーマーケティングとはインフルエンサーの影響力を借りたマーケティング手法と解釈することができます。
また、インフルエンサーはその規模によって性質が異なっており、目的に応じて起用するインフルエンサーを使い分ける必要があります。
- トップ/メガインフルエンサー(フォロワー数:100万人~)
SNSを日常的に利用していれば誰しも一度は目にしたことがあるような規模感で、その影響力の大きさから情報を爆発的に伝達することができる - マクロ/パワーインフルエンサー(フォロワー数:10万人〜)
特定のジャンルに特化している場合が多く、その分野に関しては強い影響力を持つ上、この規模になるとフォロワーによる二次拡散も期待できる - マイクロインフルエンサー(フォロワー数;1万人〜)
ナノインフルエンサーよりは拡散力が高まるものの、依然としてフォロワーとの距離感・結びつきは強固なので、エンゲージメント率も高くなる - ナノインフルエンサー(フォロワー数:1000人〜)
フォロワー数はそこまで多くないため拡散力には欠けるものの、フォロワーとインフルエンサーの距離感が近く関係性が強いので、より高いエンゲージメント率が期待される
インフルエンサーマーケティングのSNS
最後に、インフルエンサーが活躍の場としているSNSを紹介します。
基本的には以下の4つのSNSがインフルエンサーマーケティングにおいて主流になっています。
それぞれについて簡単に紹介すると、
テキストメインのSNSで、1投稿につき140字まで入力することができる
リツイート機能という拡散機能が魅力で、商品サービスに適したインフルエンサーを起用すると情報を爆発的に拡散させることが可能になる
女性が過半数を占めるというユーザー属性と写真をメインに据えたSNSという特性から旅行、グルメ、インテリア、ファッション、美容などと親和性が高い
上記のように近年ショッピング機能が追加され、購買に繋げるCTAを構築しやすくなった
この中で最も古いSNSであり、文章と画像をベースにしたオーソドックスなSNS
Facebookの魅力には実名性SNSであることによる正確なターゲティングと国境を超えて利用率が高いというグローバル性が挙げられる
- YouTube
記事前半のデータでも示したようにインフルエンサーマーケティングの市場規模が最も大きいSNS
ユーザー層の幅広さや動画による情報伝達はもちろん、webサイトへの誘導等も容易でインフルエンサーマーケティングと最も親和性が高いと言っても過言ではない
また近年、上記以外でのSNSであるTikTokが台頭しつつありますが、こちらはユーザー層がやや狭いこととCTAの構築が難しい点から、基本的には認知拡大においてのみ有効です。
であれば、上記4つのSNSで代替可能なので、基本的にはあまり活用を検討する必要はないかと感じます。
インフルエンサーマーケティングのメリットとは
では続いて、インフルエンサーマーケティングのメリットを8つ紹介します。
ターゲティングが容易
1つ目はターゲティングが容易であるという点です。
インフルエンサーはすでに一定の影響力を持つフォロワーを抱えているため、自社のターゲットとインフルエンサーが抱えているフォロワーのすり合わせを行えば最小限の費用で最大限の効果を得ることができます。
また、特定の領域における発信力を持つインフルエンサーも多く、例えば美容系インフルエンサー、筋トレ系インフルエンサーなどそもそもフォロワーの属性がある程度絞られているという場合も多いです。
そうでなくとも、年齢や性別、地域などである程度絞られているので、基本的にターゲティングを容易に行えるはずです。
消費者目線で伝わる
2つ目は、企業が提供する情報とは異なり広告感が少ないため、情報に信頼性が付与されるという点です。
インフルエンサーは消費者から見て身近な存在であるため、消費者目線の情報提供が可能になります。
企業の公式アカウントで新製品の効用を紹介したとしても、売り手が発信者であると消費者は構えてしまうことがあると思います。
しかし、あくまで第三者の立場から情報を発信しているインフルエンサーの情報は自然に受け入れられやすいという傾向があります。
ただ注意点として、後ほど説明するステマ防止は非常に重要です。
フレキシブルな施策を行うことができる
3つ目はフレキシブルな施策を行うことができる点です。
インフルエンサーと企業間で自由にプロモーション施策を構築することができるので、できることの幅が広いという特徴があります。
例えば最も一般的な施策としては、インフルエンサーに自社の商品を送り、そのレビューをSNSに投稿してもらうギフティングという方法が挙げられます。
他には、サービスを実際にインフルエンサーに体験してもらう訪問形式のもの、インフルエンサー監修のコラボ商品の提供、さらには中長期的な契約に基づくアンバサダー方式など施策はさまざまです。
これもインフルエンサーマーケティングならではのメリットの1つです。
拡散が期待できる
4つ目はフォロワーによる拡散が期待される点です。
例えばテレビCMやネット広告を見て、その広告を自身の友人などにシェアするということはあまり考えられません。
しかし、インフルエンサーマーケティングにおいてはそのコンテンツ自体がユーザーから価値あるものだと認識されるため、フォロワーの求めるコンテンツを提供することができれば自然な拡散が期待されます。
これにより費用以上のリーチを期待することができます。
効果測定が容易にできる
5つ目は効果測定が容易にできる点です。
インフルエンサーマーケティングは基本的にSNS上、もしくはインターネット上で行われますが、SNSにはインプレッション数やエンゲージメント数などの効果測定を行うことができるツールがついていることがほとんどです。
そのため、PDCAサイクルを回すことで闇雲に施策を講じるのではなくデータに即した施策を実行することが可能になります。
消費者行動(情報収集)の変化というトレンドにあっている
6つ目は昨今の消費者行動(とりわけ情報収集)のトレンドにあっているという点です。
というのも、近年のSNSの発達によって消費者がオンライン上で行う情報収集に変化が生じていることが明らかにされているからです。
具体的には、以前はGoogleが主を占めていた情報収集手段が、最近はSNSに移りつつあるということが明らかにされています。
つまり、SNSが消費者の購買行動に与える影響は年々大きくなってきており、インフルエンサーマーケティングはそのトレンドに即したマーケティング手法であるといえます。
高い費用対効果が実現できる
7つ目は、高い費用対効果が実現できるという点です。
ここまでの話を踏まえて、既存の広告手法(テレビCMやネット広告)などよりも高い費用対効果を実現できるといえます。
ただ、後述しますが包括的な戦略の一部分としてのインフルエンサーマーケティングという位置付けが重要となる点には注意が必要です。
インフルエンサーマーケティングのデメリットとは
次に、インフルエンサーマーケティングのデメリットを3つ紹介します。
インフルエンサーの選定が難しい
1つ目は、インフルエンサーマーケティングの勘所となるインフルエンサーの選定が最も難しいという点です。
これにはインフルエンサーの選定により施策の成否が大きく左右されてしまうこと、そしてインフルエンサーと呼ばれる人物は無数に存在することが起因しています。
この対処法に関しては、インフルエンサーマーケティングを成功させるためのポイントの項目で解説します。
ステマ/炎上のリスクがある
2つ目は、ステマ、炎上のリスクがあるという点です。
ステマとは、正式名称をステルスマーケティングといい、「その本質が宣伝であることを隠して行われる宣伝/マーケティング」のことを指します。
例えば、案件で企業からお金をもらってその商品の口コミを投稿したにもかかわらず、第三者から見たらあくまで個人的なレビューに見えるように投稿されている場合などは、当該投稿はステマに該当します。
一方、炎上は言わずもがなSNSにおいて不適切な投稿を行うことによってユーザーの反感を買ってしまうことを指します。
この2点は正常な判断能力と倫理観を持っていれば防げるものですが、万が一これらが起きてしまった場合の企業のレピュテーションリスクは計り知れないので十分に注意しましょう。
特に、ステマの防止法についてはこの記事で解説します。
発信内容のコントロールが難しい
3つ目は発信内容のコントロールが難しい点です。
インフルエンサーマーケティングはその特性から、基本的にインフルエンサーに発信内容に関して裁量を与えることが有効です。
一方、そのデメリットとして、企業側が消費者に伝えたい情報が必ずしも伝達されない可能性があることが挙げられます。
この点で、企業から見て発信内容のコントロールが難しいと言えるでしょう。
ただこの点に関して、ユーザーはインフルエンサーの投稿ありきでその商品についての情報を受け取っているわけであって、その商品について知るためにインフルエンサーの投稿を見ているわけではない点に注意が必要です。
つまり、企業側の要望で本来の「インフルエンサーらしさ」のない投稿をしてしまうと、そもそもユーザーにその投稿を見てもらえる可能性が低くなってしまいます。
この対処法としては企業とインフルエンサーとの間で大まかな方向性のみを決めておくことなどが挙げられますが、やはりインフルエンサーの日頃の投稿スタイルに合わせて施策を行うことが有効でしょう。
インフルエンサーマーケティングの事例
YouTube
じぶんdeエステ
弊社が映像制作を担当した「じぶんdeエステ」の例です。
古川優香さんを起用し、およそ20万回再生を達成することができました。
古川優香さんは、Instagramのフォロワーがおよそ100万人のトップインフルエンサーであり、自らコスメブランドをプロデュースするなど、若い女性からの圧倒的な支持を得ています。
また、「じぶんdeエステ」は低額かつ短い拘束時間であることなどを売りにしているサービスで、忙しい若い女性をターゲットとしています。
そのため、若い女性への大きな影響力を持つ古川優香さんはうってつけの人材であったといえます。
フォロワーが100万人近いトップインフルエンサーを起用し、そのリーチ力を存分に生かしてPRすることのできた成功事例です。
Dr.grip
筆記用具の中で高い人気を誇る「Dr.grip」シリーズは、YouTuberである「はじめしゃちょー」さんを起用してマーケティングに成功しました。
この動画が140万回以上視聴されているということで、圧倒的なPRに成功しました。
また、コメント欄では動画を見て買った、といったコメントも見ることができます。
商品のPRだけでなく、売上にもつなげることができたといえるでしょう。
この動画が公開されたのは2020年の4月20日と、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けての自粛期間中であったため、家で過ごす人がほとんどでした。
はじめしゃちょーさんの主な視聴者層は中高生であるため、自粛期間中の学校の課題などを行う際に新しい筆記用具を買おうという考えになる人が多かったことも、売上アップにつながったと考えることができます。
動画を公開する時期や人選など、すべてが完璧に計算された成功事例です。
無印良品
YouTubeに無印良品関連の動画を投稿している「MUJIO・ムジ男」さんによる動画も、無印良品の商品の認知度や売り上げのアップに貢献した例です。
こちらの動画のコメント欄を見ていただくと、「今度買ってみる」といったコメントが多く投稿されていることがわかります。
このチャンネルの登録者はおよそ1.8万人と多くはないですが、視聴者からのコメントに返信しているなど、他の人気な動画投稿者と比べて視聴者との距離が近いです。
そのため、エンゲージメント率が高く、商品PRだけでなく購買行動にもつなげることを可能としています。
ゴリラクリニック
ゴリラクリニックは、メンズ専門の美容クリニックです。
女性に比べると、クリニックにまで通って美容に気を遣う男性はあまり多くありません。
しかし、そんなメンズ美容に関する認知度を、インフルエンサーマーケティングによって大幅にアップさせることができました。
それがこちらの動画です。
登録者240万人を誇る「おるたなChannel」さんによるPR企画でメンバーの一人がヒゲ脱毛を行い、そのレポートを動画にまとめたという内容になっています。
視聴回数はおよそ330万回と、かなりの再生回数を得ることに成功しました。
人気のYouTuberを起用し、そのリーチ力を生かして認知拡散に成功した事例だといえるでしょう。
ワンダーステーキ
ステーキ食堂で有名な「ワンダーステーキ様」とブリーフ団と共に激辛メニューにチャレンジする企画等を行っている「エガちゃんねる」とのコラボになります。
動画の内容としては、大食い女王「ロシアン佐藤」とエガちゃん率いるブリーフ団計4人で大食い対決を行う動画となっています。
食材は、ECで販売されている商品を用いており、動画の序盤でシェフである小坂プロにも出演していただき、商品紹介も行っています。
動画の最後には、ワンダーステーキ様のECサイトの宣伝やお店のYouTubeチャンネルに関して告知を行いました。
他施策に比べて非常に高いROIを達成し、店舗集客にも大きく貢献いたしました。
動画の再生数は、2023年6月現在で400万回を超えています。
このような成果を達成できた理由としては、
・忖度をしない江頭2:50さんの信頼感
・人気コンテンツと商材の親和性
・期間限定の特典付与
が挙げられると考えます。
新宿の焼肉店
「りょうくんグルメ」さんはTwitterのフォロワーが約42万人、Instagramのフォロワーも28万人ほど存在するインフルエンサーです。
主に都内のグルメ情報を紹介しているほか、Instagramではフォロワーとの交流も積極的に行っています。
そんなりょうくんグルメさんが紹介した店は、次の日に行列ができるといわれているほどの影響力を持つインフルエンサーです。
定期的に飲食店とコラボし、フォロワーだと値段が安くなるなどのキャンペーンを行っています。
これは新宿にある焼肉店の「カルビちゃん」のPR投稿です。
焼肉食べ放題と、若い女性の好きなスムージータピオカ飲み放題を注文することで「りょうくん割」というサービスが受けられるというものです。
このお店の魅力などを投稿で詳細にアピールしてもらっているうえに、フォロワーとの距離が近いりょうくんグルメを起用することで実際に来店する客の増加が見込めます。
投稿のコメント欄でも、行ってみたいといったコメントや、実際にいった感想なども見られたので、成功であったといえます。
ジョージア
「こんな時だからこそコーヒーって大切よ☕️」
今回セイラさんのコスプレをしてみたよ✨今ジョージアを買うと、ガンダムコラボグッズが当たるキャンペーンを実施中✨
詳しくはこちらの特設ページをチェック!!https://t.co/SmhveG00Qw#ジョージアガンダムコラボデザイン缶#PR pic.twitter.com/HlOdm0mKb4— えなこ@8月表紙15誌 (@enako_cos) January 18, 2021
缶コーヒーで有名なジョージアは超有名コスプレイヤーのえなこさんを起用したPRを行っています。
Twitterのフォロワーが125万人いるえなこさんはこのツイートをしてから1日足らずでRT1300、いいね1.3万とかなり高いエンゲージメントを見せています。
えなこさんのファンを分析すると、若者から中年の男性が多く、コーヒーをよく飲むと思われる層を狙っていることが分かります。
また、ガンダムとコラボしていることもあり、ガンダムのコスプレをして宣伝することでガンダムファンの人たちに対してはより訴求力の高い宣伝となっています。
短時間で結果を出しているので成功事例の一つと言えるでしょう。
弊社の事例
大庄グループ様×MAX鈴木
弊社所属のフードファイター「MAX鈴木」と、有名居酒屋「庄や」などを運営する「株式会社大庄」のタイアップ事例です。
「日本一のフードファイターが、大食いではなく『味』で勝負する」というコンセプトの下、「MAX鈴木の背脂飯店」を開店しました。
UberEatsとも連携し、デリバリーでMAX鈴木考案メニューを販売しています。
また、コラボ商品の提供にとどまらずコラボ企画の裏側をYouTubeで公開することや、MAX鈴木のYouTubeチャンネルにおいてPRをおこなうなどで認知拡散も行い、コンテンツとしての発信も行っています。
このようにインフルエンサーと企業間でシナジーを生むことができれば、相乗的なインフルエンサーマーケティングの効果を得ることができます。
インフルエンサーマーケティングのポイント
続いて、インフルエンサーマーケティングを成功させるポイントを6つ紹介します。
目的と目標を明確化する
1つ目は目的と目標を明確化するという点です。
これには2つの狙いがあります。
1つは施策実行後の効果を測定しやすくするため、もう1つはインフルエンサーとの方向性を合わせるためです。
前者に関して、目的、定量的な目標が定まっていれば、施策によっていかなる進捗があったのかを明確に捉えることができます。
一方、これがなければ全体として成否の判断がつかないままになってしまいます。
後者に関しても、例えばキャンペーンのハッシュタグ投稿を◯件増加させるなどの目標があればインフルエンサーがその目標にフォーカスした投稿を行えるかもしれません。
ただ、この部分の意思疎通が欠けてしまうとインフルエンサーが良かれと思ってしたことが裏目に出てしまったりと、全体の足並みが揃わなくなってしまいます。
この点で目的と目標の明確化は重要です。
適切なインフルエンサーを選定する
2つ目はインフルエンサーの選定です。
適切なインフルエンサーを剪定することができるかどうかにその施策の成否が委ねられているといっても過言ではないほどにこのプロセスは重要です。
これを行えばう確実にうまくいくというような正攻法は存在しませんが、選定方法のヒントに以下の観点が挙げられます。
認知拡大か購買促進か
商品の認知を拡大したいのであればトップインフルエンサーやマクロ/パワーインフルエンサーに、購買促進を目指すのであればマイクロ/ナノインフルエンサーに投稿を依頼することが効果的です。
というのも、記事の冒頭で話したようにインフルエンサーの規模が大きくなるほど拡散力は高まり、反対にエンゲージメント率は低下するからです。
このことを踏まえて規模からインフルエンサーを割り出していくアプローチは1つ有効な選定方法です。
炎上・ステマを防止する
3つ目は炎上・ステマの防止です。
まず炎上に関しては、事前にインフルエンサーの投稿を共有してもらい社内で校閲を行うことなどが考えられます。
基本的にグレーだと感じたら修正するという心構えを持つことが重要です。
というのも、投稿後にグレーではなくブラックだったことが判明しても後の祭りだからです。
厳重かつ慎重な姿勢で校閲に臨みましょう。
次にステマに関しては、その投稿がPR案件であるという表示を怠らないようにしましょう。
逆にこれさえ気をつければステマにならないため、特別な対策は不要です。
炎上もステマもインフルエンサー、そして企業の双方にとって大きなダメージをもたらすので上記2点は必ず注意しましょう。
インフルエンサーある程度の裁量を持たせる
4つ目はインフルエンサーにある程度の裁量を持たせることです。
これは先ほども触れましたが、インフルエンサーに一定の裁量を持って投稿を行ってもらうことが重要です。
基本的な考え方として、フォロワーは企業案件に興味があるのではなく、インフルエンサーの投稿自体に興味があるという認識が必要です。
この認識がかけていると、企業の都合に合わせた従来の「インフルエンサーらしさ」に欠けた投稿になってしまい。結果としてユーザーにリーチしない投稿になってしまいます。
これを避けるためにも、インフルエンサーに裁量を与えることを意識しましょう。
戦略の一環にインフルエンサーマーケティングを位置付ける
5つ目はマーケティング戦略の一環としてインフルエンサーマーケティングを位置付けるという点です。
これは、全体的な施策/狙いがあって、その手段の1つとしてインフルエンサーマーケティングを活用するということです。
つまり、インフルエンサーマーケティング(インフルエンサーの投稿)自体が自己目的化してしまっては元も子もありません。
全体的な施策のどの部分にインフルエンサーマーケティングが生かされるのかを意識することが重要です。
インフルエンサーのキャスティング方法
「ここまでインフルエンサーマーケティングについておおよそは分かったけれど、実際にどうやってインフルエンサーに依頼すればいいかわからない。」
という方のために、インフルエンサーマーケティングを行うにあたって必要なキャスティング方法を3つ紹介します。
自社で直接
1つ目はSNSのDMなどで直接コンタクトを取る方法です。
この手法はすでに社内でコラボしたいインフルエンサーなどが明確になっている場合などに用いられます。
この手法のメリットはスピード感を持って案件を進めることができる点、そして業者などの中抜きを省略することができる点です。
一方のデメリットは報酬額の交渉やディレクション、さらには源泉徴収の手続きなど煩雑な手続きを一括して社内で行わなければならない点です。
プラットフォームで依頼
2つ目はインフルエンサーマーケティングの仲介プラットフォームを活用する方法です。
この方法のメリットはプラットフォーム経由でのマッチングであるため企業とインフルエンサーの親和性はある程度担保される点です。
一方のデメリットはインフルエンサーに対する報酬に加えてプラットフォームの利用料金なども別途発生してしまう点、そしてマッチング以降の煩雑な手続きはやはり自社で対応しなければならない点です。
企業に依頼
3つ目はインフルエンサーマーケティング会社に仲介を依頼する方法です。
この方法のメリットはインフルエンサーマーケティングに精通したプロがマッチングからオペレーションまでを一任するため案件の成功率が一段と高まるとや、トラブル対応などに煩わされることがない点です。
一方のデメリットは中間費用が発生してしまうため他2つの方法よりも高くついてしまうという点です。
3つの方法が一長一短ですので、それぞのれ方法のメリットでメリットを比較衡量して、必要に応じて見積もりや資料請求などを行いながら検討しましょう。
インフルエンサーマーケティングの費用
では、実際にインフルエンサーマーケティングを行うにあたって費用はいくらくらいかかるのでしょうか。
起用するインフルエンサーの性質やキャスティング方法に大きく左右されるため、一概に基準を出すのは難しいですが、一般的に言われているものとしては
1フォロワーあたり5円前後と言われています。
例えば、フォロワー数が5万人であれば1つの案件に25万円ほどの報酬が発生するという計算です。
ただここで2つ注意点があります。
1つ目はやはりこれは1つの基準にすぎないという点です。
正確な費用感を把握するには、実際に見積もりを出してみることをお勧めします。
2つ目は追加費用が発生する案件も多く存在するという点です。
追加費用とは、例えばインフルエンサーが現地に訪問する形式の場合は交通費や宿泊費、契約条項にインセンティブ報酬が組み込まれている場合は成果に対する一定のリベートなどが挙げられます。
1フォロワーあたり5円前後という基準は、上記の追加費用を度外視した基準であることには注意しましょう。
インフルエンサーマーケティングにおいて有効なKPI
最後に、インフルエンサーマーケティングの効果測定において有効なKPIを3つ紹介します。
エンゲージメント
1つ目はエンゲージメントです。
エンゲージメントとはインフルエンサーの投稿に対するユーザーのアクションのことを指し、例えばいいね数や共有数、ヤンペーンハッシュタグの件数などが挙げられます。
購買促進というよりは認知拡大に重きを置いた案件の場合はこのKPI設定が有効でしょう。
プロモーションコード
2つ目はプロモーションコードです。
プロモーションコードとは商品購入時に共通のコードを入力することで割引等の特典を受けることのできるコードです。
例えばインフルエンサーとの案件に固有のプロモーションコードを用意しておくことで、その購買がインフルエンサーの影響によるものかを識別することができるようになります。
エンゲージメントとは反対に、購買促進に重きを置いた案件の場合はこのKPI設定が有効でしょう。
パラメータの設置
最後に、これはKPIというよりは効果測定方法ですが、パラメータの設置を紹介します。
ページのURL内にパラメータを埋め込むことでキャンペーン経由の流入がどれだけあったのか、そしてそのうちどれだけが購入に至ったのかということをデータで測定することができます。
こちらは専門的な作業になるので、インフルエンサーマーケティング会社などに依頼することをおすすめします。
インフルエンサーマーケティングのまとめ
いかがだったでしょうか?
この記事ではインフルエンサーマーケティングについて網羅的に解説してきました。
- この記事のまとめ
- ・インフルエンサーマーケティングの市場規模は今後も堅調に成長する
- ・メリット、デメリットをよく理解すべき
- ・キャスティング方法は3つあるが、目的に合わせて最適なものを選ぶべき
少しボリュームが多いですが、必要なことがもれなく書いてあるのでまたわからないことがあったらぜひ読み直してみてください。
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