
こんにちは、株式会社KNOCK動画マーケティング部です。
先日、弊社クライアントから以下の質問を頂きました。
「企業チャンネルの運用で成果を出すにあたって参考となる企業はありませんか?」
確かに多くの企業がYouTubeマーケティングを行っていますが、どのチャンネルを参考にすればよいのかわからないという方も多いのではないかと思います。
そこで今回は、YouTubeマーケティングを行うにあたって参考になる7つの企業について、 株式会社KNOCK動画マーケティング部がわかりやすく解説します。
※私たち株式会社KNOCK動画マーケティング部は企業様の映像制作のお仕事やYouTube運用のお手伝い等をさせていただいており、オーガニック検索(広告を用いずに)のみで500万再生以上/1本を記録した動画を制作した実績もあります。
この記事を読むことでどのような企業チャンネルが成功を収めていて、どのやり方が自社チャンネルに適しているのかということを理解することができます。
目次
YouTubeマーケティングを成功させるポイント
明確なKPIを設定する
企業がYouTubeマーケティングを成功させるためのポイントとしては、明確なKPIを設定するということが挙げられます。
KPIに設定すべき指標として挙げられるのが、チャンネル登録者数や総再生時間・視聴維持率、高評価の数やインプレッションのクリック率などです。
例えば視聴維持率などは30%~40%を目安に、インプレッションはクリック率が5%以上になることを目安にKPIを設定します。
明確なゴールとKPIを設定し、そこから逆算して様々な企画を考えていくべきであるといえます。
例に挙げた視聴維持率を高めるためには、導入部分でその動画の概要について説明する、重要なシーンは後に持ってくる、テロップやエンタメ要素などによって視聴者を飽きさせないための工夫を施すといったことが挙げられます。
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また、インプレッションのクリック率向上のためには、サムネイルとタイトルが何より重要です。
サムネイルにおいて重要なポイントは、出演者を映す、タイトルとは違ったインパクトキーワードを入れるなどといったことが挙げられます。
タイトルで重要なのは、32文字以内に収めること、左側にキーワードを入れることなどです。
インプレッションのクリック率向上のために必要なサムネイルやタイトルの設定方法などについては、下の記事をご覧ください。
- 記事はこちら
- ・急に動画が伸びるかも!?YouTubeのサムネイル作成方法を解説
- ・【画像付き】YouTubeのサムネイルの設定方法を解説!
- ・YouTube動画のタイトルの文字数など、再生回数を爆発的に伸ばす方法を解説!
定期的な動画配信を行う
YouTubeで固定のファンを獲得し数字を伸ばしていくためには、動画の定期配信は欠かせません。
継続して同ジャンルの動画を配信することにより、「このチャンネルは今後もこうした動画を発信してくれるだろう」と視聴者に期待してもらうことができ、ファン形成へと繋がります。
また、シリーズ化した企画を作成することも重要です。
いくら視聴者が望んでいるジャンルの動画だとはいっても、毎回同じような内容の動画が更新されていると視聴者も動画を見ようという気持ちが薄れてしまいます。
2~3個のシリーズを作成することで、視聴者を「飽きさせない」ということも重要です。
そして、シリーズごとの視聴者の反応をこまめに確認し、評判の良いシリーズを主要コンテンツとして厚く配信していくことが望ましいです。
このようにシリーズ化された動画は、各シリーズごとに再生リストにまとめておくようにしましょう。
YouTubeにおける再生リストのメリットや作成方法に関しては、下の記事をご覧ください。
SEO対策を行う
サイトの運営に携わっている方ならこの言葉をよく耳にするのではないでしょうか。
YouTubeにおいてもこのSEO対策は重要で、KPIを達成していくためには必要不可欠なものとなっています。
SEO対策の主な内容として挙げられるのが、タイトル・サムネイル・タグ・ディスクリプションなどです。
タイトルやサムネイルに関しては先ほどの説明にもあったように、左側にキーワードを入れることやインパクトキーワードを含めることなどが重要なポイントとして挙げられます。
また、タグやディスクリプションなどもSEO対策において重要な要素です。
ベンチマークしている競合のチャンネルなどのリサーチや、「VidIQ」、「SocialBlade」といったツールを使用してリサーチを行うようにしましょう。
リサーチに関しては、同ジャンルの競合となり得るチャンネルを最低でも10個、動画を最低でも30本視聴し、自分たちのチャンネルの参考にしてみて下さい。
また、こうしたチャンネル運営をしていくにあたって、成果を出すことを急ぎすぎるのはあまり良いとは言えません。
様々な対策の積み重ねがあって初めて成果を実感できるようになっているため、最低でも3ヶ月は根気強く運用を行うようにしましょう。
YouTubeにおけるSEO対策についてはこちらの記事で詳しく解説しているため、合わせてご覧ください。
企業のYouTubeマーケティング成功事例7選
ここからは、実際に企業の成功事例をご覧いただき、どのようなチャンネルが成功しているのかということをご理解いただければと思います。
様々な特徴を持った企業チャンネルを紹介しているため、チャンネルの方向性などに悩んでいる方も、自社チャンネルにはどのようなスタイルがあっているのかを理解するのにもお役立ていただけると幸いです。
LʼOPERAIO Channel
「LʼOPERAIO Channel」は、輸入中古車の売買やメンテナンスを行う株式会社ロペライオが運営しているチャンネルです。
このチャンネルは、車のプロが忖度なしに車の情報を発信するというスタンスが視聴者からの人気を博しています。
主な動画の内容としては、スタッフが中古車に試乗し、そのレビューを行うといったものが主となっています。
企業のブランディングや、将来高級車に乗りたいと考えている見込み顧客への種まきなどに機能しているチャンネルです。
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- ・LʼOPERAIO Channel
読売ジャイアンツ
読売ジャイアンツは、日本のプロ野球球団です。
元々プロ野球人気などから高い人気を誇っていましたが、YouTubeにおいて試合や練習などでは見ることのできないチームの裏側などを発信することでファンとの距離を縮め、球団のブランディングに繋げています。
テレビに映る作りこまれた選手像ではなく、プライベートのありのままの選手たちの姿を見てファンは喜び、球団の人気向上に一役買っています。
このYouTubeチャンネルを視聴したファンがツイートすることで、他の人々にも動画が拡散され、PR効果は絶大なものとなっています。
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- ・読売ジャイアンツ
B.R.CHANNEL Fashion College
B.R.CHANNEL Fashion CollegeはオンラインサイトのB.R.ONLINEが運営するチャンネルです。
有名編集長などを起用し、ジャンルに特化した専門性のあるコンテンツを配信しています。
こうした発言力のある方々を起用することで、「大人カッコいい服のトレンドはバッチリ」というブランディングへと繋げています。
このチャンネルの事例から、YouTubeは「誰が」発信するかが重要であるということがわかります。
発言力を持った人物の発言は、そうでない人の発言よりも信憑性を持たせることができます。
「この人がこう言っているなら正しいのだろう」という心理が働くため、商品の購買やサイトへの遷移などにもつなげやすくなります。
実際、このチャンネルで紹介した高額商品が一晩でECサイトから売り切れてしまうということもありました。
企業チャンネルを開設する際は、どのような人物を起用するのかということにもこだわって行っていくようにしましょう。
また、B.R.CHANNEL Fashion Collegeは自社のオウンドメディアとも連携しており、サイトへの遷移、そして最終的にはECサイトでの購買へと繋げています。
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- ・B.R.CHANNEL Fashion College
足つぼ Yutaka
「足つぼ Yutaka」は足つぼマッサージ師であるYutakaさんが運営しているチャンネルです。
リラクゼーションテクニックなどを中心としたHelpコンテンツや、ASMRなどの動画が人気を集めています。
説明などではなく、視覚と聴覚を主体に魅せるコンテンツであるため、海外の視聴者層も取り込むことに成功しています。
このようなASMR動画が流行している背景として、YouTubeの視聴者は音質を重要視していることが挙げられます。
Yutakaさんが視聴者からのコメントなどから推測した中で、要望として最も多かったのが、「静かなASMR」でした。
音声が綺麗で、ぼーっとしながらでもずっと聞いていられるという点が人気なようです。
このチャンネルからYutakaさんを知った人が予約を行っているため、毎月予約がいっぱいになるほどの人気マッサージ師となっています。
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- ・足つぼ Yutaka
北欧、暮らしの道具店
「北欧、暮らしの道具店」は同名のオンラインショップが運営するYouTubeチャンネルです。
北欧家具を取り入れた部屋でのモーニングルーティーンの動画などが人気を集め、40万人がチャンネル登録をしています。
3Hコンテンツと呼ばれているHero・Hub・Helpコンテンツを上手く活用し、マーケティングに活かしています。
3Hコンテンツについて詳しく知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。
Heroコンテンツとは「人が持つ普遍的な欲求を刺激し、共感、共有、認知などを生み出して行動のきっかけとなるようなコンテンツ」のことを指し、例として挙げられるのは多くの人の心を動かせるようなコンテンツです。
「北欧、暮らしの道具店」の場合ですと、定期的に配信している料理ドラマなどが挙げられます。
Hubコンテンツとはその名の通り、「消費者と生産者を繋ぐ中心として機能するコンテンツ」です。
こちらはブランドをより身近に感じさせるコンテンツのことを指します。
ルーティーン動画などが例として挙げられます。
Helpコンテンツもその名の通り「顧客に対して具体的なニーズに答えていくコンテンツ」です。
使用方法などでわからない点を解決するためのHowTo動画などがHelpコンテンツに含まれます。
メイク動画やコーディネート動画などが、このチャンネルではHelpコンテンツにあたります。
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- ・北欧、暮らしの道具店
燦鳥ノム
燦鳥ノムは、SUNTORYが運営するVTuberチャンネルです。
2次元キャラクターを使用したブランディングを確立し、PRや購買に繋げています。
主な動画内容は、他のVTuberと同じように、歌ってみた動画などです。
こちらの動画のコメント欄を見ていただくとわかるように、燦鳥ノムの影響によりSUNTORY製品を買うようになったというコメントが多く見られます。
近年存在感を増しているVTuberを上手く活用し、視聴者からの支持を得ることができた成功例であるといえます。
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- ・燦鳥ノム
楽待チャンネル
楽待チャンネルは、同名の不動産投資情報サイトが運営を行っているチャンネルです。
不動産投資や関連するビジネスで活躍されている方々をゲストとして起用することで、「濃い」コンテンツを発信しています。
あまり聞くことのできない不動産投資の失敗談などがチャンネルの中でも需要の高い動画となっており、サイト利用者の増加や認知拡大に繋げています。
不動産投資をしようか悩んでいる人にとっての助けとなるHelpコンテンツを発信することが、このチャンネルが成功したポイントです。
- チャンネルはこちら
- ・楽待チャンネル
他の企業を参考にしてYouTubeマーケティングを成功させよう
いかがだったでしょうか。
今回はYouTubeマーケティングを行ううえで抑えるべきポイントや、YouTubeを活用して認知拡大やブランディング、購買などに繋げている企業の事例について紹介しました。
この記事を参考に、企業のYouTubeマーケティングに活用していただければ幸いです。
YouTube運用を始めてコンバージョンに繋げたい、または自分たちで運用をしてみたけれど明確な方針が定まらず成果が出ない、リソースが足りないといった悩みを抱えている企業様も多いかと思います。
KNOCKでは、動画制作とマーケティングに精通したメンバーを擁して企業様に寄り添い、企業様の成果を第一に考えます。
そして、豊富な動画制作実績や蓄積されたYouTubeノウハウをもとに、企画・撮影・編集・投稿・分析をワンストップで行い、企業様の中長期的なYouTube運用のお手伝いをさせていただいております。
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