こんにちは、株式会社KNOCK動画マーケティング部です。
先日、弊社クライアントから以下の質問を頂きました。
「飲料メーカーがYouTube運用することで、どのようなメリットや成果が得られるのか知りたいです。」
確かに飲料業界の企業で、YouTube運用についての知識が無い方も多いのではないかと思います。
そこで今回は、飲料メーカーのYouTube運用のメリット、成功事例について、 株式会社KNOCK動画マーケティング部がわかりやすく解説します。
この記事を読むことで飲料メーカーのYouTube運用について理解することができます。
株式会社KNOCKでは、累計登録者数350万人越え、月間視聴回数1億回以上の実績を有しています。
チャンネルを始めたい・伸ばしたい、現在社内で運用しているが成果が出ずに困っている企業様はぜひお問い合わせください。
詳細については、こちらからご覧いただくことができます。
目次
飲料メーカーとYouTubeの現状
YouTubeは言わずと知れた巨大動画プラットフォームですが、近年ますますその規模を拡大しています。
その更なる追い風となっているのが新型コロナウイルス感染症による外出自粛の影響であり、自宅で過ごす時間が増えたために、動画配信サービスや動画共有サービスを利用する人が増えています。
その流れを受けてYouTubeも動画サービス利用者の 74% が「利用が増えた」と回答しており、これは他のオンラインプラットフォームの平均と比較すると 3 倍以上の数値を示しています。(引用:Google)
YouTubeについて想像したとき、YouTuberと呼ばれるクリエイター達がその市場の多くを占めていると想像する方も多いかと思いますが、実はYouTuber以外にも多くの企業がYouTubeに進出しています。
その理由として、YouTubeは企業にとって集客、販促を行う面で非常に利用価値の高い媒体であるという点が挙げられます。
特に多くの消費者を顧客として相手にする企業では、非常に高いマーケティング効果を獲得できる可能性が高いです。
その様な企業群の中に飲料メーカーも位置しており、既に多くの大手飲料メーカーはYouTubeに進出しています。
では、具体的にYouTubeを運用することで、どのようなメリットや成功事例があるのかということを詳しく解説していきたいと思います。
また、以下の記事でもYouTubeがどのくらいの媒体価値があるのかということを、詳しくデータを用いながら解説しているので是非ご覧ください。
飲料業界がYouTubeを活用するメリット
集客効果が高い
まず、YouTubeは圧倒的なユーザー数による顧客獲得が可能、広告効果が高いという2点からマーケティングに有効であるとして注目されてきました。
実際にユーザー数のデータとして、
・毎月 20 億人以上のログイン済みユーザーが YouTube を利用(これはYouTube のユーザー数で、全インターネット人口の約 3 分の 1 にあたる。)
・日本では6,500万人がYouTubeを利用<2020年9月時点>(引用:Google)
・100か国以上、80 の異なる言語に対応
・1 日あたりの動画視聴時間は 10 億時間を超え、視聴回数は数十億回にのぼる
・18~64歳のネット人口の82%がYouTubeを利用
・モバイル端末での再生時間が YouTube の総再生時間の 70% 以上を占める
・YouTube は 100 か国以上でローカル バージョンを提供している
等が挙げられます。(引用:YouTube)
また、広告効果のデータとしては
・「YouTube利用者のうち50%がYouTubeを視聴し購買を決定した経験がある」(2019年Google調べ)
・「YouTuberのタイアップ動画の視聴者と非視聴者を比較した場合、商材に対する認知度の向上に加え、興味関心・好感度・購買意欲も約30%上昇する」(2015年UUUM調べ)
・「10代の6割が商品購入を検討する際にYouTuberの動画を参考にする」「10代の4割以上がYouTuberが紹介していた商品を購入したことがある」(2018年サイバー・バズ調べ)
等があります。
以上の特性を踏まえて効果的にYouTube運用を行えば非常に高いマーケティング効果を生み出すことが可能です。
幅広いユーザーにアプローチ可能
企業の消費者に対するアプローチとしては、TVCMを出稿するのが通常の方法ではありますが、近年のスマホ社会化や、若者のテレビ離れ、テレビ視聴率の低下を鑑みるとYouTubeでのアプローチが非常に効果的になってきていると言えます。
以下のデータは2020年におけるYouTubeの年代別利用率データになります。(引用:Glossomデータインサイトラボ)
この画像を見ていただいたら分かると思いますが、幅広い年代でYouTubeが利用されているということが分かります。
飲料商品は全世代に消費される商品であり、YouTubeを利用しているユーザーは年齢の幅が広いため、リーチがしやすいのは非常に大きなメリットです。
ブランディング効果が高まる
まず、動画の特徴としては画像や文字だけでは表現しきれない部分まで情報を組み込むことができるということが挙げられます。
言葉だけのテキストや画像情報だけではその企業についてイメージしにくく、記憶に残りにくいものになってしまいますが、動画は文字媒体よりも多くの情報を短時間で伝えられるという利点があります。
テキストや写真などの紙媒体1枚が伝える情報量が1,000文字分であるのに対して、動画1分間の情報量は180万文字分にもなると言われています。
動画は視覚と聴覚から視聴者にアプローチすることができ、文字だけでは伝わりにくい細かいニュアンスなどの非言語要素を分かりやすく伝えることができます。
また、アップロードされた動画がYouTube上に残り続ける限り半永久的にブランディングを行うことが可能になるのも大きなメリットになります。
販売促進に繋がりやすい
先程述べた内容と重複する部分もありますが、動画を活用することでより多くの情報をユーザーに与え、具体的なイメージを抱けるようにすることができるので購買意欲を刺激することができます。
飲料商品であれば、動画を活用することで嗅覚や味覚などの想像をさせることも可能です。
そのため、飲料メーカーのみならず、食品メーカーなどもこの五感にフォーカスした動画制作を行っています。
また、YouTubeであれば動画を残しておくことができ、消費者はいつでも動画を視聴することができるため、昔の商品であってもYouTubeで話題になればヒット商品になるという可能性を秘めています。
これは、YouTubeならではのメリットであるので有効活用するべきといえます。
話題になりやすい
YouTubeではTVCMやその他広告などに比べて、尺に制限がないため動画内容の自由度が高いです。
そのため、様々なジャンルや企画を用いた動画制作を行うことで話題性を作ることができます。
この後に成功事例でも紹介しますが、サントリーなどは様々なジャンルの動画を制作しており、非常に魅力的なものが多いです。
また、話題になった場合は若者がユーザーとして多く存在するYouTubeでは、SNSによる拡散も見込めます。
そうなった場合は集客と販促の両面で大きな利益を獲得することができるでしょう。
YouTuberとのタイアップがしやすい
これはYouTubeならではのメリットではありますが、YouTube上やその他メディアでも大きな影響力を持つYouTuberとのコラボ動画は非常に大きな反響を作り出すことができます。
知名度のあるYouTuberに企業案件として動画制作を依頼することで、そのYouTuberの視聴者に購入してもらえることは間違いありません。
以下の動画は現在登録者数913万人で日本2位の「はじめしゃちょー」とコカ・コーラ社のいろはすがコラボした動画になります。
2019年6月1日に公開されたこちらの動画の再生回数は2021年4月5日時点で400万回を超えています。
この動画ははじめしゃちょーならではの規模感のある企画力により、多くの話題を人気を博したため、商品の宣伝としては非常に大きなメリットになります。
また、登録者数819万人で日本3位の「HIKAKIN TV」とピルクルのコラボ動画は2回に渡って行われています。
2018年11月に1回目のコラボタイアップを行い、その動画の反響や売上貢献に大きく関わったということで、2019年5月に2回目のコラボを行ったのだと思われます。
実際にTwitterを見てみると、視聴者やその他YouTuberの拡散により大きな反響があったことが伺えます。
https://twitter.com/hikakin/status/1134027495546580992?s=20
https://twitter.com/shinesnow1345/status/1134027752883990528?s=20
ヒカキンさんのピルクル買えた!!!
表、裏が違って面白い!!! pic.twitter.com/KOnWTmkr0s
— デカキン (@dekakinb) May 30, 2019
このように、2次拡散される可能性を考えるとタイアップでの宣伝において、一つのマーケティング戦略としてYouTubeを利用することは効果的です。
飲料メーカーのYouTube運用成功事例
サントリー
サントリー公式チャンネル(SUNTORY)は現在登録者数25.5万人で、飲料メーカーの中で群を抜いた登録者数を誇っています。(2021年4月6日現在)
先程も少し触れましたが、サントリーのYouTubeチャンネルは非常に多彩なジャンルの動画を展開していて、TVCM、ワインの基礎知識動画、花、料理、スポーツ、地域文化、音楽、エンタメなどが実際に配信しているジャンルとして挙げられます。
動画やCMの内容に合わせたタレントを起用することで商品のイメージアップに繋げていたり、サントリーの専門家がお酒の開発秘話や美味しく飲むための方法など、より商品に興味を持てるような動画制作を意識していることが伺えます。
大手飲料メーカーとしてのノウハウとブランド力を生かした様々なコンテンツを提供することで、YouTube上に存在する多くの潜在顧客に対してリーチを図ることができています。
また、サントリーは近年話題のVTuberを使った、燦鳥ノム – SUNTORY NOMU –というチャンネルを運用しています。
「歌ってみた」動画やゲーム実況動画などのコンテンツで認知を獲得し、ASMRを活用した「利き炭酸シリーズ」で視聴者を顧客にするという戦略を打ち出しています。
動画のコメントでには燦鳥ノムの影響により商品を購入するようになったという人が多く見受けられ、自社の宣伝に偏りすぎない自然な形でのブランディングでマーケティングの成功を収めていることが見受けられます。
キリンビバレッジ
キリンビバレッジもYouTubeを上手に活用している飲料メーカーの一つです。
例えば、缶コーヒーの「 FIRE 」 キャンペーンにおいてTVCMの放映期間のタイミングでYouTube動画投稿を合わせ、より効率的なリーチ獲得を行うなどをしています。
この戦略はリーチ向上が数値として結果に現れており、テレビと YouTube でのキャンペーン実施によりテレビ単体でのリーチに加えて +10.3% のインクリメンタルリーチが獲得できています。(引用:Google)
また、コンテンツとしては自社商品を活用したドリンクや料理の作り方を紹介した動画、サッカー日本代表のスポンサーとしてサッカーを活用した企画動画などがあります。
広告とYouTubeを併せたキャンペーンなどは参考になる戦略であるため、是非参考にしてみてください。
アサヒグループ公式チャンネル
アサヒグループ公式チャンネルは一見関係なさそうに思える「おつまみ」のレシピを紹介するなど、自社ビールとの親和性を意識した動画作りを行い、視聴者に楽しんでもらうことでブランディングを行っています。
また、有名俳優、タレント、ミュージシャンなどを起用したTVCMの動画では数十万回、百数万回の再生回数を稼いでおり、様々な種類の動画を配信することで視聴者の希望に応えています。
コカ・コーラ
コカ・コーラはアサヒグループと同じようなチャンネル運用を行っていますが、Web限定動画や期間限定動画を載せるなど、競合との差別化を図った戦略を行っているチャンネルです。
また、話題性のある有名人を起用したTVCM戦略を行っており、その動画をYouTube上に載せることで非常に多くの再生回数を記録しています。
例えば、最近話題のNiziUやサッカー選手の三苫薫選手を起用した動画は多くの再生回数を獲得しています。
また、コカ・コーラはYouTuberとのタイアップを行っており、他チャンネル視聴者からの流入もあるため登録者数を獲得できているということも考えられます。
キリンビール
キリンビールはYouTubeならではの戦略を行っているチャンネルです。
TVCMに出演している演者を起用したトーク動画やTVCMの長い尺の動画などをYouTubeにアップしており、YouTube限定で公開することで上手な集客を行っています。
また、YouTube Liveを活用したYouTube上でのイベントも開催しているなど、YouTubeにしかない機能も十分活用できています。
飲料メーカーもYouTube運用を行ってみよう
いかがだったでしょうか、この記事では飲料メーカーのYouTube運用を中心にメリットや成功事例を解説しました。
この記事がYouTube運用を行う際の一助になれば幸いです。
株式会社KNOCKは、以下の事業を手がけています。
- 企業×インフルエンサーのコラボプロデュース支援(インフルエンサーと企業によるプロモーション活動をワンストップでサポート)
- 企業様のYouTube活用支援(YouTube運用代行・コンサル)
企業様に寄り添い、成果を実感していただける運用を行わせていただきますので、 YouTubeマーケティングをご検討の方は、お気軽にご相談ください。
株式会社KNOCKでは、累計登録者数350万人越え、月間視聴回数1億回以上の実績を有しています。
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