
こんにちは、株式会社KNOCK動画マーケティング部です。
先日、弊社クライアントから以下の質問を頂きました。
「VTuberというものの存在は知っているのですが、企業でも活用できるものなのでしょうか?」
確かにVTuberについて知っていても企業活用についてはよく分かっていないという方も多いのではないかと思います。
そこで今回は、VTuberの企業活用のメリットやその方法について、 株式会社KNOCK動画マーケティング部がわかりやすく解説します。
この記事を読むことでVTuberを企業が活用するメリットや方法について理解し、活用することができます。
KNOCKでは、企業様の予算や目的に合わせた柔軟なYouTube運用代行プランを用意させていただいております。
YouTube運用を検討しているという企業様はお気軽にご相談ください。
弊社実績やサービスの詳細については以下で詳しく説明しています。
目次
VTuberとは
まず、「VTuber」とは何かよく分からないという方のために、その概要について解説します。
VTuberとは「Virtual YouTuber」の略で、その名の通りバーチャルの世界で、2Dもしくは3Dのアバターを使用して活動を行っているYouTuberのことを指します。
有名なVTuberとしては、「キズナアイ」さんがその筆頭に挙げられます。
チャンネル登録者数は293万人を誇っており、YouTubeだけでなく地上波のテレビ番組にも多数出演するなど、人気を博しています。
こうしたVTuberが活躍するようになった背景として、Live2D技術や3DCG技術、モーショントラッキング技術の向上が理由として挙げられます。
高額な費用や難しい技術を必要とせずに誰でもアバターを作成できるようになったことで、VTuberも多く登場することとなりました。
VTuberには、キズナアイさんを含めて「VTuber四天王」と呼ばれる方々が存在しており、高い人気を誇っています。
四天王のメンバーは「ミライアカリ」「輝夜月」「電脳少女シロ」「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」の4名にキズナアイさんを加えたものになります(5人ですが四天王です)。
このうち「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」のみ個人で活動しており、他の4人は企業が運用を行っています。
VTuberの活用事例
ここからは、企業がVTuberを起用して成果を上げた事例について、そのポイントも交えながら解説します。
伊藤忠商事×にじさんじ
伊藤忠商事は2020年、VTuberグループである「にじさんじ」を運営し、事業を展開しているスタートアップ企業の「いちから株式会社」と資本業務提携を結び、VTuber事業に参入しました。
VTuber事業に参入することで既存のコンテンツ事業の強化や、アニメコンテンツの躍進が著しい海外のマーケットの開拓の促進などが見込まれています。
にじさんじはVTuberを多数抱えているため、目的によって起用するVTuberを変更したり、多方面への訴求が可能なことが強みであるといえます。
ローソン×キズナアイ
大手コンビニチェーンであるローソンは、2018年にVTuberのキズナアイさんを起用したマーケティングを行いました。
ローソンの実店舗に設置されているLoppiからキズナアイさん関連のグッズの予約が行えたり、全国の主要エリアにある店舗でコラボグッズを購入できるなどのキャンペーンを展開しました。
また、キズナアイさんのチャンネルでもローソンとのコラボ動画が公開され、35万回再生を記録して集客へと繋げたため、VTuberを企業が上手く活用した成功事例といえます。
日清焼きそばUFO×輝夜月
日清食品は、焼きそばUFOのCMに輝夜月さんを起用しました。
https://twitter.com/nissin_u_f_o/status/1106426894566608897
ロックバンドの「マキシマムザホルモン」の楽曲を輝夜月さんが歌い上げる強烈な内容も相まってCMは好評を博し、CMの動画を日清の公式アカウントでツイートした際は、120万回ほど動画が再生されました。
元々の輝夜月さんのファン層のみならず、CMを視聴した人たちにもうまく訴求した成功事例です。
燦鳥ノム
燦鳥ノムさんは、国内大手飲料メーカーのSUNTORYが運用するVTuberです。
動画の配信内容としては他のVTuberと同じように「歌ってみた」動画やゲーム実況動画などが主なものとなっています。
このコメント欄からもわかるように、燦鳥ノムさんの影響によってSUNTORY製品を購入するようになったという人が多く見受けられます。
自社のオリジナルのVTuberを起用し、企業ブランディングへと繋げた好例です。
燦鳥ノムさんを起用したマーケティングが成功を収めた要因としては、自社の宣伝に偏りすぎず、自然な形でのブランディングに繋げたということが挙げられます。
あくまで一般的なVTuberの方と同じようなスタイルの動画を投稿し、燦鳥ノムさんの人気の向上の結果として、運営母体であるSUNTORYのブランディングに繋がりました。
ハローキティ
サンリオのキャラクターであるハローキティのことはほとんどの方がご存じだと思います。
そのハローキティが、2018年にVTuberとしてデビューを飾りました。
チャンネル登録者数は27万人を超えており、最も再生回数の多い動画は484万回再生されています。
ハローキティは、一般的なVTuberらしい質問コーナーやゲーム実況などを行っている以外にも、SDGs(持続可能な開発目標)などに言及した動画もあり、そのCSR的な活動には多くの賞賛が送られています。
近年企業も避けて通れなくなったSDGsへの取り組みをいち早く取り入れ、人気キャラクターを通して発信することでブランディングへと繋げました。
企業がVTuberを活用するメリット
親しみやすい
アニメキャラクターのような見た目で明るく振る舞うVTuberは、多くの人にとって親しみやすい存在です。
例えば先述のSUNTORYの燦鳥ノムさんのように、VTuberに親しみを持ってもらうことで、企業ブランディングに繋がることもあります。
また、生身の人間よりも柔軟な対応が可能であるため、幅広いコンテンツで起用できるということも大きな強みです。
VTuberは、大きく括ればYouTuberの中の一つの形態です。
YouTube市場自体が近年成長を続けており、今後もその成長が持続することが見込まれているため、VTuberを起用したビジネスも今後活用用途が増えていくことが予想されています。
海外にも訴求できる
日本の漫画・アニメ文化は海外で高い人気を誇っており、その延長線上のような存在であるVTuberも海外の方からの支持を得ています。
例えばキズナアイさんの動画などは、英語でのコメントが数多く見られます。
海外に事業を展開することを考えている企業様にとっては、VTuberを活用することで大きなメリットを得ることができるでしょう。
炎上のリスクが低い
VTuberは、生身の人間と比べると炎上のリスクが低いことも魅力として挙げられます。
バーチャルでの活動となるため、スキャンダルなどの心配をする必要がありません。
しかし、炎上する可能性が全くないわけではありません。
実際に、VTuberが生配信中に不適切な発言をしたとして炎上し、人気が大幅に下がったという事例もあります。
発信する内容については、コンプライアンスに違反していないか、不快な思いをする人がいないかなどをよく吟味したうえで発信するようにしましょう。
低コスト
VTuberは、初期作成費用に200万~300万円程度かかりますが、一度作ってしまえば起用するのに費用は掛からないため、生身のYouTuberを起用するよりも低コストで済みます。
また、交渉なども必要ないため、企画のすり合わせなどを行う必要もありません。
企画段階から撮影、公開までがスピーディーに進むということも魅力です。
企業がVTuberを活用するデメリット
ジャンルが限られる
VTuberはバーチャル空間でしか活動できないというその特性上、動画のジャンルが限られてしまいます。
例えば一般的なYouTuberだと大食い企画や旅行のVlog動画などを配信することができますが、外を出歩くということがないVTuberには不可能な企画です。
投稿する内容としては「歌ってみた」動画やゲーム実況、質問コーナーなどに限定されてしまい、差別化しづらいということはデメリットとして存在します。
中の人を特定される恐れがある
VTuberは基本的に、声優の方などが声を当てています。
インターネット上には「特定班」と呼ばれる人々が存在しており、声質などからそのVTuberの声を担当している人を特定される恐れがあります。
VTuberは独立した一人格として存在しているという前提で活動を行っていることも多いため、中の人が発覚してしまうと視聴者はVTuberの裏側を見た気分になりかねません。
大きなデメリットにはならないかもしれませんが、中の人の存在はあまり知られないようにする方が良いでしょう。
企業がVTuberを活用する方法
自社オリジナルのVTuberを活用する
企業としてオリジナルのVTuberを作成し、活用するということが企業のVTuber活用の主要な方法です。
主な成功事例としては、先述の燦鳥ノムさんなどが挙げられます。
オリジナルのVTuberを活用するメリットとしては、企業ブランディングに繋げやすい、円滑に運用できるなどといったものがあります。
ただ、もし炎上した場合企業の信用も同時に損ねる恐れがあるということはよく理解しておくようにしましょう。
自社オリジナルのVTuberを活用する際は、企業が運用しているということを前面に出しすぎないことが重要です。
大々的に宣伝せずとも、そのVTuberの人気が上がることで企業ブランディングに繋がるためです。
他の企業、グループのVTuberを起用する
他の運営母体のVTuberを活用することも頻繁に行われています。
その際は、YouTuberを起用する時と同じように交渉し、起用するという流れになります。
人気のVTuberを起用することができた場合は、高いリーチ力や訴求効果を活かすことができます。
ただ、起用するにあたって費用がかかってしまうということは念頭に置いておくようにしましょう。
VTuberを活用し、企業ブランディングや販促に繋げよう
いかがだったでしょうか。
この記事を参考に、VTuberの活用にお役立ていただけますと幸いです。
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